どんな自分になりたいのか。
どんなことをしたいのか。
「夢ってなに?」
って問いが、いつの間にか怖くなっている。
小学校のときは、烈火になりたかった。アニメを見て、あんなふうに右腕から炎だして、当時好きだった子を助けたりするのが夢だった。
現実的なもので言ったら、「お笑いコック」になるのが夢だった。
自分が変なことをすることで友達が笑顔に変わる姿が好きだった。
それに加えて、あまり裕福ではなかった家族に美味しいものを食べさせてあげたいという思いがあった。
じゃあ合わせてしまえってことで、お笑いコック。
極めて頭の悪い子どもの発想(笑)
それからは「め組の大吾」「美女が野獣」の影響で消防士やマスコミに興味を持つこともあった。
でも何より強い思いを抱いたのは、「世界で一番いのちの短い国」を読んだとき。
他の国がこんなに苦しんでいて、悲惨な状況なんてことは知らなかった。この夢は中三から高三まで持っていたかな。
著者の山本敏晴さんの講演会には何度も足を運んだし、著書は全部持ってる。
自分は医学で世界を救うんだって、本気で思っていた。
でも高三のときに、入りたい大学が学力的に無理だということがわかって。
家族は浪人を認めてくれていたけど、筑波に入って尊敬されたい、他人に負けたくないっていうのがあったから、諦めて筑波大へ。
そして、今のNPOに。
こうして振り返ると、高三のときに夢を諦めたことが今に響いているのかもしれないな。
リスクテイクする覚悟もないのに、夢だけ語り名声を求める自分が好きで。
最近の自分はおかしいなーと思っていたけど、前からだったんだな。
成長して変わったつもりでいたけど、振り返れば何も変わっていなかった。
たくさん逃げてきた人生に、ピリオドを打つ。
苦しいしつらいが、考え抜くことから始めよう。
もう二度とこんなこと思わないくらいに。
要するに妥協した数だけ、人は弱くなり夢を見なくなるってことかな。